【農家紹介】千葉県「在来農場」

今回は千葉県・在来農場さんをご紹介いたします。
イテウォンボウルズではケールの仕入れでお世話になっています。
在来農場さんのケールはとても大判で歯ごたえがしっかりしていてお客様の評判も高いです。
そんな在来農場さんのお話を伺いました!

■農場の特徴・強みを教えてください。

 在来農場では、昔から伝わる固定種・在来種の野菜を無農薬・無化学肥料、露地栽培で育てています。栽培の難易度はとても高いですが、あえて厳しい条件の野菜づくりに取り組むことで、目先のつくりやすさにとらわれない、本質的な野菜づくりを目指しています。

■作っている農作物の推しポイント、お客さんに伝えたいポイントを教えてください。

 旬の時期しか野菜を出荷しないので、1年の中でその野菜が最もおいしい時期に味わうことができます。固定種野菜ならではの個性的な味わいを追求しています。また、鮮度にも徹底的にこだわり、その日に採れたものをその日のうちにお届けしています。

■サステナブル(持続可能)な取り組み、環境に気をつけていることがあれば教えてください。

 日本には四季があり、それぞれの季節で無理なく育つ野菜がいわゆる「旬の野菜」です。かつては低い環境負荷で育てられた旬のものを食卓で工夫しながら食べるのがあたりまえでした。それが食の産業化に伴い、食べ手の“ニーズ”に応えるために長距離物流や加温設備、農薬や化学肥料などのテクノロジーを駆使し、いつでもどこでも同じものが食べられるように食のサプライチェーン全体が変化していきました。それは食卓を物質的には“豊か”にしましたが、環境負荷を高めているのもまた事実です。私たちは自然の流れに即した野菜だけをあえて育てることで、旬の野菜の美味しさ、季節を感じる心の豊かさ、そういうもので社会を豊かにしていくことが、地球環境と人の豊かさを持続的に発展させるひとつの方法だと考えています。私たちの野菜は“経済的”には扱いにくいものが多いです。しかしそこにつくり手、運び手、使い手の創意工夫を重ねることで実現可能な未来があるのではないかと考え、そこにビジネスというアプローチで挑戦しています。

■イテウォンボウルズ含めて飲食店さんとの取り組みにおいて大事にしていることは何でしょうか?

 できる限り多くのコミュニケーションをとることです。私たちのビジョンを実現するためには、野菜を単なるビジネス上のマテリアルに留まらせないことが、自分たちのみならず取引先や社会全体にとっても不可欠だと考えています。通常のビジネスで言えば分業化、専門化は当然で、物流は外注したほうがはるかに効率的ですが、私たちはあえて農場のスタッフが自らの手で野菜を届け、お客様とコミュニケーションをとることを大切にしています。

地球環境と人を豊かにしていくという思想がこれからのイテウォンボウルズの思想に通ずる部分があり、とても参考になりました。貴重なお話をありがとうございました!